『金田一少年の事件簿 極厚愛蔵版』2


 『金田一少年の事件簿 極厚愛蔵版』2(KCデラックス)/著者:さとうふみや、原作:天樹征丸金成陽三郎


今巻の収録作は『雪夜叉伝説殺人事件』『学園七不思議殺人事件』『秘宝島殺人事件』の3つ。…で、やはり最後の『秘宝島』は案の定“次回に続く”ってカンジで終了ー。1巻同様、ブ厚いのは嬉しいんだけど、やはりちょっとガッカリ感が漂う2巻です。――とはいえ、ここらへんは、なにせ読んだのが大昔ってこともあってほぼ忘れているに等しいトコロなので、やっぱ読めば読んだで面白い。特に、今や金田一の良き協力者となっている明智警視が、初登場の『雪夜叉〜』では、金田一にガツガツやりこまれて推理負けしちゃってるなんてのも、今となっては改めて新鮮ですね。…そういえば、この初登場時の明智警視は、以後のキラキラオーラが全然なくて、ただ悪人っぽいだけだったんだよね。あからさまに“敵キャラ”ってカンジで。それが何故、今やあんなに耽美ーなキャラに、なりさがってしまったんだろうなあ…? やっぱ女性ウケ狙い?(汗) やはり『秘宝島〜』で初登場の茅さんの刑事らしからぬアヤシゲなムードも楽しいです。


【関連本】