『境界線上のホライゾン』1〈上〉


 『境界線上のホライゾン』1〈上〉(電撃文庫)/著者:川上稔


全く“ライト”に読めないライトノベル(笑) まあ見た目からしライトノベルにあるまじきブ厚さなので、読み終えるのに時間かかるだろうな、くらいの覚悟はしてましたが…よもや、これほどまでに体力使うとは思わなかった。まるで普通の本を3冊分読んだみたい。この作者さんの本を読むのは初めてですが、出される本いつもこうなのでしょうか?
ともあれ、これだけのボリュームを使ってるだけあって、さすがに面白い作品です。しっかりした設定のもとに構築された世界観は魅力的。とはいえ、やはり掴むまでがものすごく大変ですね。ちょいちょい作中で説明が入りますが、それでも口絵や巻頭の資料(?)を何度も頼りました。登場人物も多すぎるくらい多いし、この作品については、やはり説明書きは必要かも。…ま、“別に要らんよ、こんな設定書き”ってのもちょいちょいありましたけどね★(^_^;) 何となく世界観が“こういうもの”とボンヤリながらも掴めてくれば、読み進めていくごとに、先の展開がとても楽しみになる物語です。下巻を読むのも楽しみ…とはいえ、見るからに上巻以上のブ厚さを有している外見を目にするだに、まだ先は長いぜーと、ちょっとゲンナリするのも否めませんけどね(苦笑)


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