『聖・ライセンス』1


 『聖・ライセンス』1(ホーム社漫画文庫)/著者:飯田晴子


飯田晴子作品を読むのは、もうどれくらいぶりになるのか…思い出せないくらいにゴブサタ。某小説の挿絵で作者を知って以来、その透明感のある綺麗な絵が大好きだったんですが、一時期マンガから遠ざかっていたせいでこの作品の存在を全く知らず、文庫になっているのを知って、どんなもんかと試しに1巻だけ買ってみた次第、なんでございますが。――なにこれ面白いじゃない! なんで一緒に2巻を買わなかった自分! と、ちょっと後悔。私が知っている頃の絵柄とは少々変わった気もしますけど、相変わらず美しいし、しかも美男子ばっかり登場するのは、とても目の保養♪ そして、ユニコーンとか普通に存在している、こういう幻想的で神話的な世界観もmy好みです。「純粋なる少女」から「聖なる乙女」へとステップアップするためには“真実の愛”に目覚める必要があり、その手段として、七色のユニコーンの力を集めなければいけない、…という、あからさまに“逆ハーレム”なストーリーは、いかにもオンナノコが好きそうな設定ですよね。つか、そこらへん、かの『アンジェリーク』を髣髴とさせますが――とはいっても、私『アンジェ』はゲームも漫画も全く知らない人間なので、そこらへんはあまりツッコミ入れられるワケじゃないですが、…まあ、これはこれで“別物”として差支えないんじゃないかと。きっと最後には、得た七色ユニコーンの誰かと結ばれてハッピーエンド、になるのが…特に現段階では、最初に会ったロビン様と結ばれてくれるのが鉄板だと思いますが。1巻だし、まだまだストーリーは序盤。これから“真実の愛”を得るためどんな風に物語が展開していくのか、まだ「純粋なる少女」である主人公コーニーの成長が、とても楽しみです。


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