『時代を揺るがした毒婦の真実 悪女たちの日本史99の謎』


 『時代を揺るがした毒婦の真実 悪女たちの日本史99の謎』(宝島SUGOI文庫)


やはり、取り上げられているのは歴史上の有名人が多いので、既知のエピソードもありましたが。…とはいえ、“え、このひとが!?”って人が悪女として取り上げられていたりする意外性もあって、なかなか興味深く読めました。もちろん、これまで知らなかった名前、知らなかったエピソードもあり、なるほどな〜と驚くことも、一冊全体を通して多かったです。歴史の取っ掛かりとなる入門書としては、まあまあ分かりやすく出来てるんじゃないかな? しかし欲を言うならば…どうせなら取り上げる人物の紹介順を時系列で並べて欲しかった。とりあえず、“古代”“中世”“戦国”…と大雑把な分類はされていますが、その分類の中での順番がバラバラでは、ちょっと掴み難い。やっぱ時代の流れに沿って、のほうが、エピソードも憶え易いかも、と思うので。同じ時代を生きた人物同士は、間に違う時代の人を挟まず、続けて紹介してほしかった。そこだけが、ちと残念です。