『爺さんと僕の事件帖』1


 『爺さんと僕の事件帖』1(あすかコミックスDX)/著者:しかくの


これは、…まあ多少人や動物の死にも触れることもあるものの、主人公が小学生ということもあり、基本は“日常の謎”が主題のミステリマンガ。すべて小学生の目線から描かれているので、分かりやすく、かつ懐かしい。そして、色々と考えさせられることも多いです。それよりも何よりも、ところどころで絶妙なヒントを与えてくれる主人公の『爺ちゃん』! この孫と祖父のコンビが実に良いのです。とても面白い。
最近ミョーに“枯れかけたダンディなオジサマ”が好きなのですが、この作品の逸樹さんは、ひょっとしたら私のオジサマ嗜好の原点かもしれない。それくらい最高の爺さんです! 無口で愛想がなくてミョーに若くて頭が切れて孫想い、かつ、家事まで万能。素晴らしい爺さんです。オジサマ好きさんにはゼヒともオススメ!
つか、オジサマ好きでなくとも、皆さまにオススメできる作品ですね。これは、かつて私がミステリにハマっていた大昔に出会った大好きな作品の一つです。今でこそ“日常の謎”ジャンルが流行りですが、この頃はまだあんまり無かったんじゃないでしょうか。少なくとも私はほとんど聞いたことありませんでした。そんな中、これはなんか新鮮で、とても楽しく読めた記憶があります。でも…難を言うなれば、少々時事ネタや腐女子ネタが多いので、現代っ子の一般人に薦めるとなると…ちょっと考えてしまうところがあるかも? ってことかな?(^_^;)


【関連本】