『まつりスペシャル』4


 『まつりスペシャル』4(ジャンプコミックス)/著者:神尾葉子


まさに予定調和の完結、ってカンジ。まつりが“プロレスをしてる自分”というものを自信もって受け入れられるようになるまでのプロセスとして、コミックス全4巻の分量を必要とすることは、きっと最初から決められていたんだろうな。個人的にも、この分量が適正だと思う。プロレス自体はよく知らないし、あまり興味もなかったけど、主人公の成長物語として見れば、普通に面白い作品だったんじゃないでしょうか。これが少女誌だったら、人気あれば、今度は成長物語でなく恋愛ものとか違った切り口で“この先”も続いていくんだろうけど…少年誌だと難しいだろうな。――つか、そもそも、はたしてこの漫画を少年誌で連載する必要があったのか? という疑問が完結した今となってもぬぐえません。だって明らかに少女マンガだしねコレ。作者も少女マンガ畑の出身だし、絵だってあからさまに少女マンガ。普通にマーガレットとかでも連載できただろうと思うけど…なんでよりにもよってジャンプだったんだろう?


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