『心に星の輝きを 新装版』全2巻


 『心に星の輝きを 新装版』1(BLADE COMICS)/著者:松葉博


良くも悪くも“少女マンガ”。それ以上でも以下でもない、かなー? とはいえ、そういうのがキライじゃない私にとっては、普通に楽しんで読めました。結構なお気にですヨ♪ とにかく可愛い、ものっそい可愛いの! 絵とか雰囲気とか総合的に、あらゆる意味で可愛い! 主人公の茜の、あまりにも姫らしくない振る舞い…よりも、あまりにも無知な子供すぎるバカさ加減に、ちょっと付いていけないなーとは思いもすれど、それでも可愛いからいいか、みたいになっちゃうんですよ。さすが少女マンガ。これは、そんな可愛いオコチャマ姫君が自宅の邸宅で巻き起こすドタバタに振り回される父・幼馴染み・お付きの女房、に同情しつつそれを楽しむ、的なストーリーですかね?(←鬼) ともあれ、これは全2巻ですが、まだ続編があるようなので、位置づけでいうなら、まだまだ序章、ってとこでしょうか。先が楽しみです。


 『心に星の輝きを 新装版』2(BLADE COMICS)/著者:松葉博


この巻をヒトコトで言うならば、仰、だよねえ…? とにかく仰の君の気苦労がしのばれる一冊です。仕事では上司の頭中将にコキ使われて、惚れてるその妹には無知ゆえの無防備でグイグイ迫られて、その所為で父の権大納言に出入禁止を言い渡されて…そこまでになってもいらん反省までして自制してるクソ真面目な仰が哀れすぎ。そして可愛いすぎ!(笑) …ま、結局のとこ最終的には上手いこと纏るんだろーなー、と思ったら、纏らないまま“続く”らしい。――つか、続編って、普通に続きモノじゃん! べつにタイトル同じでいいじゃん、『もっと☆心に〜』とかにする必要も無いじゃん! …と心で叫んだのは私だけだろうか? ともあれ、どうやら仰に会いたさに茜も宮中へ出仕することになるらしいし、続編はさしずめ“宮中編”かな? それにしても終わり方が中途半端すぎるぜチクショウ…!


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