『なんて素敵にジャパネスク―愛蔵版』1


なんて素敵にジャパネスク―愛蔵版 (1) (ジェッツコミックス) 『なんて素敵にジャパネスク―愛蔵版』1(ジェッツコミックス)/著者:山内直実、原作:氷室冴子


言わずと知れた、押しも押されぬ名作少女マンガ。コバルト文庫から出ている氷室冴子著作の同名小説を原作とした、平安ものの草分けかつ金字塔でもある作品。…だと、私は勝手に思ってるけど。でも、そう思ってるのはきっと私だけじゃないハズー。それくらい、ずっと皆に愛され続けている作品です。まだ高校生だった頃に初めて原作小説に出逢ってハマッて、マンガ化された当作にもハマッて、文庫もコミックも全部手元にそろえて何度も何度も読み返していたものでした。それくらいダイスキな作品です。そろえていたハズの原作文庫&コミック単行本は、何やかやあって今や手元から失われて久しいのですが(T-T)、昨今の私の中の“平安ものにハマッちゃってるんです”フィーバーが高じて、どうしてもまた読みたくなって、とうとうストレスを晴らすかのごとく手を出してしまいました。で、せっかくだから、愛蔵版でそろえることにしました。全7巻。…ま、古本ですけどねッ★(^△^;) でも、愛蔵版で買って正解! ホント言うと、マンガの方にも文庫版が出てることだし、そっちにしようかと迷っていたんですが、やっぱダンゼンコッチですね! サイズがコミック単行本よりも1まわり大きい新書サイズなので読み易い、というのはモチロンのこと。あと、巻頭にカラー口絵が付いていたり、雑誌掲載時のカラーページも全部じゃないですが収録されていたり、巻末には小さいですが扉絵ギャラリーが付いていたり、していますので。ファンとしては、そこちょっと嬉しい♪ でも、コミック単行本だと余白に作者コメントが付いてたりするものですが、愛蔵版は、それが一切ありません。後書きページもありません。ので、作者近況ファンとしては、そこちょっとガッカリ感もあるかもしれません。お金に余力のある人は、単行本と愛蔵版と、やはり両方をそろえるのがよいかも。余裕がなければ文庫版が最もリーズナブルかと思います。仕様やオプションは異なれど、どれ買っても作品自体は一緒ですから。どれでもいいので、とにかく一度は読んで欲しい、っていう逸品ですよこれは! ゼヒおすすめ!

そして今度は…いま単行本で続々刊行中の続編“人妻編”が待っている! 原作は既に読んでおりますが、これに負けず劣らず、これまたムチャクチャ面白いのだー!\(^▽^)/ しかし、この勢いのまま出てるところまで読んでしまうべきか、とりあえず完結するのを待ってから一気に読むべきか…そこもまた悩みドコロですねー(-_-;)

しかし、本当に…こんな素敵な作品なのに、もう永遠に続きを読むことができないのかと思うと我知らず涙が出ます。
お亡くなりになった原作者のご冥福を心よりお祈りいたします。


【関連本】
     
       
        なんて素敵にジャパネスク 〈7〉 逆襲編 (コバルト文庫) なんて素敵にジャパネスク 〈8〉 炎上編 (コバルト文庫)