『戦国の「いい妻」「ダメな妻」』


 『戦国の「いい妻」「ダメな妻」』(PHP文庫)


本屋で通りすがりに見かけ、最近なんとなく大河ドラマの影響で直江兼続とその時代背景に興味を覚えていたこともあり、オビの『直江兼続の妻は、どっちだ?』に惹かれて、つい購入してしまいました。…で、読んだ感想は、普通に「ふ〜んナルホド」ってカンジ。取り上げられてた“妻”の中には知らなかった人物も知ってた人物もおりましたが、それでも全部のエピソードを通して「ふ〜ん」と頷いてしまうことが多かった一冊でした。とはいえ、一般的な“歴史四方山話”って雰囲気ではなかったですね。どんな人物を語ってる時でも、常に小説仕立てな文章。私はわりと楽しく読めましたが…でも、好きじゃない人は好きじゃないかもなあ? ってところですね。それが難でないならば、アッサリで歴史初心者には分かり易いと思います。ちなみに直江兼続お船は、“賢妻”として“いい妻”に分類されていました。これからの大河ドラマお船常盤貴子を、そういう視線で観られそうです。――また、ちなみに……この本を読んでようやっと、直江兼続直江信綱の違いが分かりました。…いや、直江信綱の名前だけは以前『炎の蜃気楼』を読んで以来その登場人物として名前だけは知っていたんですが。具体的にどんな人物か知らなかったし調べようとも思わなかったので、大河で直江兼続が取り上げられると知った時、てっきり同一人物だと思ってしまったんですよ。だって、どっちも直江景綱の婿養子だしさー。…それが、この本を読んで氷解しました。…が、この本の直江信綱の扱いって、ひどすぎじゃね?( ̄△ ̄;) いくらそれが史実だったとしても…確実にコアなミラージュファンを敵に回してしまいそうです★(^△^;)