『3月のライオン』2


 『3月のライオン』2(ジェッツコミックス)/著者:羽海野チカ


1巻では、ただ単に暑苦しい粘着質な太っちょ坊ちゃま、ってだけだった二海堂が、ここへきて急に、名実伴った零の親友へ格上げされたカンジ。ただ暑苦しいだけじゃなく、ちゃんと零への友情による熱さだったんだなあ…なんて、ようやく思えてきた。彼の『将棋はじめて絵本』は私も読みたい★ 相変わらず将棋の話しはチンプンカンプンなので、まあこれまでどおり“主人公の成長物語”として読めば問題ないんですが、とはいえ、これから将棋を教わっていく(であろう)ヒナちゃんと合わせて覚えていきたいものだなあ…と。はたしてこれからの展開で“将棋入門”的な要素を作者が取り入れてくれるかどうかは謎だけど(汗) …しかし、ようやくお出ましになった香子サンが悪女っぽすぎてホント怖い。すごく人を傷つける術に長けてそうな雰囲気がプンプンする。零の最大の不運は、この女性を義姉に持ってしまったことなんじゃないだろうか。この義姉と零との関係についても、過去に何があってこれからどうなっていくのか、今後の展開に期待したいですね。


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